鉄フライパン、使い始めが肝心！焦げ付かない「油ならし」と正しい使い方
「鉄のフライパン、なんだか難しそう…」
「買ったはいいけど、焦げ付きそうで怖いな…」
本格的な料理を楽しめる鉄製フライパン。熱伝導が良く、食材を美味しく仕上げてくれるのが魅力ですが、「お手入れが大変」「焦げ付く」といったイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。
でもご安心ください！鉄フライパンは、使い始めのちょっとしたお手入れと、日々の正しい使い方さえ覚えれば、一生モノの相棒になってくれます。
この記事では、鉄フライパンを焦げ付きにくくするための「油ならし」のやり方から、毎日の調理で焦げ付かないためのコツまで、初心者でもわかるように解説します。
🧐 使い始める前の「油ならし」を徹底解説
鉄フライパンを使い始める前には、必ず「油ならし」という作業を行います。このひと手間が、焦げ付きにくく、食材がくっつかないフライパンに育てるための最も重要なステップです。
【油ならしの手順】
フライパンを熱する：中火にかけ、フライパン全体をしっかりと温めます。煙が出てきたらOKのサインです。
油をたっぷり入れる：フライパンの深さの1/3〜半分くらいまで、多めの油を入れます。
弱火で温める：弱火にして、油が温まるのを待ちます。菜箸を油につけ、細かい泡が出るくらいになったらOKです。
油をなじませる：そのまま3分〜5分ほど温め続け、油をフライパン全体になじませます。
油をオイルポットに戻す：火を止め、冷める前にオイルポットに油を戻します。
キッチンペーパーで拭く：残った油をキッチンペーパーで薄くのばすように拭き取ります。これで完了です！
🍳 鉄フライパンで焦げ付かないための3つのコツ
油ならしが終わったら、次は日々の調理で焦げ付かないためのコツを実践しましょう。
コツ1. フライパンをしっかり温める
これが鉄フライパンを使う上での最大のポイントです。
強火で予熱する：食材を入れる前に、強火でフライパン全体をしっかりと温めます。煙が出るくらいまで熱しましょう。
中火で油をなじませる：温まったら火を中火にし、調理用の油を入れます。油がサラサラとフライパン全体に広がるようになったら、食材を入れるサインです。
コツ2. 「油返し」でさらに焦げ付きにくく
調理の直前に行う「油返し」も、焦げ付きを防ぐ有効な手段です。
フライパンをしっかり温めた後、少し多めの油を入れます。
フライパン全体に油をなじませたら、一度オイルポットに油を戻します。
もう一度、調理に必要な分の油を少量入れてから、食材を投入します。
このひと手間で、食材がフライパンにくっつきにくくなります。
コツ3. 調理中はむやみに触らない
食材を投入した直後は、焦げ付くのが心配で、つい菜箸で触ってしまいがちですが、これはNGです。
食材がフライパンに触れている面がしっかり加熱されると、自然にフライパンから離れるようになります。
食材のフチが白っぽく変わってきたら、裏返すタイミングです。
まとめ：鉄フライパンは「育てる」道具
鉄フライパンは、使い始めの油ならしと、毎日の「予熱」と「油返し」が成功の鍵です。
油ならし：使い始める前にしっかり行いましょう。
予熱：食材を入れる前にしっかり温めます。
油返し：調理直前に少量多めの油をなじませてから戻します。
少し手間はかかりますが、使うほどに油がなじみ、自分だけの「育てた」フライパンになります。焦げ付き知らずの鉄フライパンで、料理の腕もワンランクアップさせてみませんか？