バレーボールの足レシーブは反則じゃない!ルールと緊急時の活用法
バレーボールの試合中、手が届かない低いボールに対して思わず足が出てしまい、「あ、今のって反則?」と不安に思ったことはありませんか?あるいは、テレビでトッププレイヤーが足を使ってボールを繋ぎ、会場が大きく沸き上がるシーンを見たことがあるかもしれません。
結論から言うと、現代のバレーボールにおいて足(足の甲、脛、膝など)を使ってボールを打つことは完全に認められています。
この記事では、意外と知られていない足レシーブの正確なルールから、知っておくと得をする緊急時の活用法、そして注意点について詳しく解説します。
1. バレーボールのルール:足の使用はいつからOK?
かつてのバレーボールでは「ウエスト・アバブ(腰より上の接触のみ有効)」というルールがあり、足にボールが触れると反則(フットボール)とされていました。しかし、1995年の国際ルール改正により、この制限は撤廃されました。
全身どこに当たってもOK:現在の公式ルールでは、「ボールは体の一部に触れなければならない」とされており、頭、肩、背中、そして足の先まで、全身どの部位を使っても有効な接触となります。
6人制も9人制も共通:一般的に普及している6人制バレーはもちろん、家庭婦人バレーなどに多い9人制バレーでも、現在は足の使用が認められているケースがほとんどです(※独自のローカルルールがある場合を除く)。
2. 足レシーブを活用すべき「3つの緊急事態」
基本的には正確性の高い「手(アンダー・オーバー)」でレシーブすべきですが、足を使うことで失点を防げる決定的な場面があります。
① 腕がどうしても届かない低いボール
強烈なスパイクがブロックに当たってコースが変わった際や、ネット際のフェイントに対して、一歩踏み込んでも手が間に合わない時です。足は手よりもリーチが長いため、つま先を滑り込ませることで、床に落ちる直前のボールを跳ね上げることができます。
② 重心が後ろに崩れた時
相手のサーブやスパイクの勢いに押され、体が後ろにひっくり返りそうになった瞬間です。手が組めない体勢でも、反射的に足を出すことでボールを真上に上げ、仲間に繋ぐチャンスを残せます。
③ ネットに突き刺さったボールの処理
味方のレシーブが低くネットに直接当たってしまった際、ボールは真下に急落下します。この時、手で拾おうとするとネットタッチの反則を犯しやすいですが、足であればネットに触れずにボールの下へ潜り込ませやすいという利点があります。
3. 足レシーブを成功させるためのコツ
足は手ほど繊細なコントロールができませんが、意識一つで成功率は上がります。
「面」を意識する:足の甲の平らな部分や、脛(すね)の横など、できるだけボールが変な方向へ飛ばない部位を当てます。
振り回さない:サッカーのように蹴るのではなく、ボールが落ちてくる軌道に足を「置く」イメージです。ボールの勢いを利用して跳ね返すだけで十分です。
最後まで諦めない:足レシーブは「究極の執念」の現れです。手が届かないと判断した瞬間に、コンマ数秒で足を出す判断力が求められます。
4. 知っておくべき注意点とリスク
足レシーブは万能ではありません。多用しすぎると以下のようなデメリットがあります。
コントロールが困難:足で上げたボールは回転がかかりやすく、次にトスを上げるセッターが非常に苦労します。あくまで「落とさないための最終手段」と心得ましょう。
怪我のリスク:無理な姿勢で足を出すと、股関節や膝を痛める可能性があります。また、体育館の床は滑りやすいため、足を出した後の着地や転倒にも注意が必要です。
ダブルタッチに注意:手で触れた後に足に当たるなど、一人のプレイヤーが連続して2回触れると「ドリブル(ダブルコンタクト)」の反則になります。
5. まとめ:足は「第3の手」として備えておこう
バレーボールにおける足レシーブは、チームを窮地から救う「最強のディフェンス」の一つです。
ルール上、全身どこに当たっても反則ではない。
手が届かない時の最終手段として活用する。
蹴るのではなく、当てて跳ね返す。
普段の練習から「足を使ってもいいんだ」という意識を持っておくだけで、試合中のディフェンス範囲は劇的に広がります。どうしても手が届かないその一歩、諦めずに足を伸ばして、ボールを繋いでみてください。その執念が、チームに勝利をもたらすはずです。
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